歯がないとどうなる?健康リスクと治療法を徹底解説!
「歯を失うと健康に影響があるのでは?」と不安を感じていませんか?
一度失った歯は二度と生えてこないだけでなく、さまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があります。
「失った歯の治療法にはどんな選択肢があるの?」
「予防するためには何をすればいいの?」
と、治療や予防について悩む方も多いのではないでしょうか?
歯を失うと、見た目だけでなく全身の健康にも大きな影響を及ぼします。
しかし、適切な治療法の選択によって、多くの問題は改善できます。
そこで、今回は以下の内容について解説します。
・歯がないとどのような影響があるのか?
・歯を失った場合の治療法
・歯を失う原因
・歯を失う前におこないたい予防法
この記事を読むことで、歯を失うとどんな影響があるのか、どんな治療法があるのか、そして予防策まで理解できます。
歯の健康に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
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歯がないとどのような影響があるのか?
歯の喪失は、健康にさまざまな影響が出る可能性があります。
・咀嚼機能の低下
・顎や歯並びへの影響
・認知症のリスク増加
・見た目の変化
・口腔衛生の悪化
・発音への影響
・転倒のリスク増加
それぞれ詳しく説明していきましょう。
咀嚼機能の低下
歯がないと食べ物をしっかり噛めず、胃腸に負担がかかります。
食事は柔らかいものばかりになり、必要な栄養が取りにくくなります。
その結果、消化不良や体調不良を引き起こしやすくなります。
顎や歯並びへの影響
歯を失うと、空いた場所に周りの歯が移動します。
その結果、噛み合わせが悪くなり、顎関節症を引き起こしやすくなります。
頭痛や肩こりにも悩まされる可能性があるでしょう。
認知症のリスク増加
食べ物を噛むことは、脳を刺激する大切な働きの一つです。
しかし歯を失うと柔らかい食べ物が中心となり、噛む回数が大幅に減ります。
そのため脳への刺激が少なくなり、認知症のリスクが高まることが研究で明らかになっています。
見た目の変化
歯を失うと、顔の形が変わってきます。
特に前歯がない場合、多くの方が笑顔を見せにくくなり、人付き合いも減ります。
また歯がなくなると顔の輪郭が変わり、老けて見える場合もあるでしょう。
口腔衛生の悪化
歯がない部分には食べかすが溜まりやすく、細菌が増えやすくなります。
その結果、口臭や残っている歯の虫歯に悩まされる可能性もあるでしょう。
歯周病のリスクも高まり、口の中の健康が損なわれやすくなります。
発音への影響
特に前歯がないと「サ行」や「タ行」が発音しづらくなります。
はっきり話せないことで、自信を失ってしまう場合もあるでしょう。
そのため、会話が減って人付き合いも少なくなりがちです。
転倒のリスク増加
実は歯の本数と転倒には深い関係があります。
研究結果によると、歯が19本以下だと転倒リスクが2.5倍も高くなります。
噛み合わせが悪いと体のバランスも崩れやすく、特に高齢者は要注意です。
歯を失った場合の治療法
歯を失った場合の治療には、以下の3つの選択肢があります。
・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント
それぞれ詳しく解説していきます。
入れ歯による治療
入れ歯(義歯)とは、失った歯を補うために使用される取り外し可能な人工の歯のことです。
部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。
入れ歯は、少し違和感を感じるかもしれませんが、次第に慣れていきます。
とはいえ入れ歯は使用していくうちに少しずつ形が変わることがあるため、定期的な調整が必要です。
また年齢を重ねるとあごの骨が少しずつ細くなったり、形が変わる可能性があります。
そのため入れ歯が以前のようにぴったり合わなくなる場合もあります。
ブリッジによる治療
ブリッジは、両隣の歯に人工の歯を固定する治療法です。
両隣の歯に人工の歯を固定するため、食事や会話をする際の安定感が高いのが特徴です。
しかしブリッジには健康な両隣の歯を削る必要があるというデメリットがあります。
さらにブリッジの下には隙間ができるため、通常の歯磨きやブラシだけでは十分に汚れを取り除けません。
そのためフロスを使って隙間部分を丁寧に清掃する必要があります。
インプラントによる治療
インプラントは、人工の歯根をあごの骨に埋め込む治療法です。
見た目も天然の歯に近く、周囲の歯への負担もありません。
インプラントが自然な感覚で使えるのは、人工の歯根を実際の骨に埋め込むためです。
ただしインプラントの治療には手術が必要であり、期間も長期にわたります。
さらに保険適用外のため費用負担も高額です。
また全身的な疾患がある場合には、インプラント治療が難しいケースもあります。
関連記事:歯がない場合の治療法3選|メリットやデメリット、費用を比較
歯を失う原因
歯を失う主な原因には、以下の3つがあります。
・歯周病
・虫歯
・破折(はせつ)
それぞれ詳しく解説していきます。
歯周病
歯周病は、歯を失う原因として最も多い病気です。
初期段階では自覚症状が少なく、気づかぬうちに進行してしまう場合があります。
歯ぐきが炎症を起こすため、歯を支える骨が溶けてしまうため歯がぐらついたり、最終的に抜けてしまうのです。
特に40代以降では歯を失う原因の中で最も多く見られます。
虫歯
虫歯を放置すると、進行して歯の神経にまで達してしまう可能性があります。
そうなると抜歯が必要になることもあるでしょう。
特に高齢者に多い根面う蝕(歯の根元にできる虫歯)は、進行すると治療が困難です。
また治療後も適切なケアを続けないと、虫歯が再発するリスクが高くなります。
破折(はせつ)
破折とは、歯が割れたり、欠けたりすることを指します。
事故や硬いものを噛んだことが原因で起こることが多いですが、歯ぎしりや食いしばりも原因です。
古い詰め物や被せ物をしている歯は、特に破折のリスクが高くなります。
破折がひどい場合、修復が難しいため抜歯が必要です。
歯を失う前に行いたい予防法
歯を失う前におこなうべき予防法には、以下の3つがあります。
・定期的な歯科検診
・正しい歯磨き
・生活習慣の改善
それぞれ詳しく解説していきます。
定期的な歯科検診
3ヶ月〜半年に1回は歯科検診に通いましょう。
歯周病や虫歯などは初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまう可能性があります。
しかし定期的な受診によって、早期発見ができ、進行を食い止められます。
また、歯石がたまると歯周病の原因となるため、自分では取りきれない汚れや歯石を歯科医師にしっかりと取り除いてもらいましょう。
正しい歯磨き
歯を磨くときは、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間を特に丁寧に磨きましょう。
また歯ブラシの選び方や磨き方も大きなポイントです。
さらにデンタルフロスや歯間ブラシを使用すると、歯と歯の間に残った汚れを取り除き、口内の清潔を保てます。
生活習慣の改善
歯の健康を維持するためには、バランスの取れた食事と禁煙が欠かせません。
糖分が多い食べ物を過剰に摂ると、歯垢が増え、虫歯や歯周病の原因になるからです。
喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、免疫力を低下させるため、歯周病や歯ぐきの炎症を引き起こしやすくなります。
さらにストレスが溜まると歯ぎしりや食いしばりが増えるため、日常的なストレス管理が大切です。
まとめ
今回は歯の喪失がもたらす健康リスクと治療法について解説しました。
歯を失うと、咀嚼機能の低下や認知症リスクの増加など、さまざまな健康リスクが生じます。
治療法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントがあり、それぞれのメリットとデメリットから総合的に判断した選択が大切です。
歯を失わないためには、定期的な歯科検診と丁寧な歯みがき、健康的な生活習慣が必要です。
本記事で学んだ知識を、日々の歯のケアに役立ててください。
監修者 山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
資格
・厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・IDIA(国際歯科インプラント協会/旧 ADIA(アメリカ歯科インプラント協会))専門医/指導医
・DGZI(ドイツ口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ISOI(国際口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・日本臨床歯周病学会歯周病認定医
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