前歯6本のインプラント治療にかかる費用や期間を紹介
「前歯のインプラント治療にかかる費用はどれくらい?」「治療期間はどのくらいかかるの?」と気になっていませんか?
前歯は見た目に大きく影響する部分であり、インプラント治療を検討する際には、費用や期間についてしっかり理解しておきたいものです。
そこで今回は、前歯6本のインプラント治療にかかる費用や期間について詳しく解説します。
・前歯6本のインプラント治療の費用
・オールオン6について
・前歯6本のインプラント治療は保険適用になる?
・インプラント治療の費用を抑えるための方法
この記事を読むことで、インプラント治療の費用や期間についての正しい知識を理解し、自分に合った治療法を選べるようになります。
インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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前歯6本のインプラント治療の費用
前歯6本のインプラント治療の費用は、1本あたり30万円から50万円ほどです。
6本すべてにインプラントを入れると、合計で180万円から300万円ほどになります。
ただし、歯科医院や使うインプラントの種類によって値段は大きく変わります。
治療費の内訳
インプラント治療の費用は主に次の項目に分かれています。
・最初の検査や診断にかかる費用:1.5万〜5万円
・インプラントを埋める手術:15万〜38.5万円
・最後に人工の歯(かぶせ物):5万〜20万円
医院や地域によって費用は違うので、事前に詳しく確認しておくことが大切です。
関連記事:インプラント1本の費用はいくら?前歯と奥歯の値段を紹介
治療期間
インプラント治療は始めてから終わるまで、3ヶ月〜1年ほどかかります。
手術自体は短時間で終わりますが、埋めたインプラントとあごの骨がしっかりとくっつくまでに時間がかかるのです。
下あごは骨が硬いので比較的早く治りますが、上あごは骨が柔らかいため、治療期間が長くなる傾向があります。
虫歯や歯周病がある場合は、インプラント治療の前にこれらを完全に治す必要があるため、全体の期間はさらに長くなります。
また、あごの骨が薄い場合は、骨を増やす手術も必要になり、4〜5ヶ月ほど治療期間が延びるでしょう。
インプラントの治療期間は人によって大きく違い、お口の中の状態によっても異なります。
あなたの場合はどれくらいかかるのか、歯科医院での検査後に詳しく説明を受けましょう。
オールオン6について
前歯を含む上あごまたは下あごの歯を一度に治す「オールオン6」という方法があります。
6本のインプラントを埋めて、それに12本分の歯がつながった入れ歯をしっかり固定する治療法です。
一本一本インプラントを入れる従来の方法と違い、少ない本数のインプラントで多くの歯を効率よく補うことができるのです。
オールオン6のメリット
オールオン6のメリットは以下の3つです。
・見た目が自然できれいで、しっかり噛めるようになる
・健康な歯を削る必要がほとんどなく、残っている自分の歯にやさしい治療法
・あごの骨が薄い方でも、骨の状態がいい部分を選んでインプラントを埋められるため、通常のインプラントが難しい方にも選択肢になる
オールオン6は見た目の美しさと噛む機能を両立させながら、一般的なインプラント治療が難しかった方にも対応できる治療法です。
オールオン6のデメリット
一方、オールオン6のデメリットとしては以下4つが挙げられます。
・外科手術が必要である
・歯ぐきを切って骨に穴をあけるため、体への負担が大きい
・手術後はしばらくの間、腫れや痛みが出る場合がある
・保険が効かない自費診療のため、保険が使える普通の入れ歯と比べると費用負担が高額
治療には体への負担とお金の負担を伴いますので、良い点と悪い点をよく理解した上での検討が大切です。
オールオン6の費用
オールオン6の費用は大体230万円から500万円ほどです。
前歯6本に別々にインプラントを入れる場合と比べると、つながった入れ歯を使うので効率的に見えますが、高度な技術と特殊な材料が必要なため、総額としては高くなる場合があります。
医院によって費用は大きく異なるので、複数の歯科医院で相談して、内容と価格をしっかり比較するといいでしょう。
オールオン6の治療期間
オールオン6の治療期間は、通常のインプラント治療と同じく3ヶ月〜1年ほどかかります。
手術で埋めたインプラントの上に、すぐに仮の歯を取り付ける「即時荷重」という方法もあります。
手術した日や数日以内に仮の歯が付くので、見た目が気になる方や早く噛めるようになりたい方に向いているのです。
最終的な歯を付けるまでは、インプラントとあごの骨がしっかりくっついて安定するのを待つ必要があります。
安定するまでは数ヶ月かかるため、焦らず経過を見守ることが大切でしょう。
前歯6本のインプラント治療は保険適用になる?
前歯6本のインプラント治療にも保険は適用されません。
インプラント治療は見た目を良くする目的の治療と判断されるため、自費診療になるのです。
つまり、治療費用は全額自分で払わなければなりません。
高額な治療になるので、事前に予算をしっかり考えておくことが必要でしょう。
ただし、あごの骨が大きく欠けている場合や、交通事故などの不慮の事故、特定の病気で歯を失った場合には、保険が適用される可能性もあります。
自分のケースが該当するか知りたい場合は、歯科医院に詳しく相談してみましょう。
インプラント治療の費用を抑えるための方法
インプラント治療の費用を抑えるための方法がいくつかあります。主に以下の4つの方法です。
・医療費控除の利用
・分割払いの利用
・デンタルローンの利用
・複数の歯科医院での見積もり
一つずつ解説していきます。
医療費控除の利用
1年間の医療費が10万円を超えると、確定申告で税金の一部が戻ってくる医療費控除が使えます。
インプラント治療は高額なので、ほとんどの場合、医療費控除の対象になるでしょう。
控除を受けるためのポイントは、治療費の領収書をきちんと保管しておくことです。
家族全員の医療費をまとめて計算できるので、家族の通院や薬代なども含めて1年間の医療費を記録しておきましょう。
分割払いの利用
多くの歯科医院では、高額なインプラント治療の費用を数回に分けて払えるようにしています。
一度に全額を用意するのが難しい場合は、分割払いについて医院に相談してみましょう。
中には利息がかからない分割払いを提供している医院もあります。支払い方法や回数など、治療を始める前に詳しく確認しておくと安心です。
デンタルローンの利用
デンタルローンは、歯の治療に特化したローンで、銀行や専門のローン会社が提供しています。
普通のカードローンなどよりも金利が低く設定されているケースが多いでしょう。
利用するには審査が必要ですが、治療前に申し込んでおけば、治療費の負担を長期間に分散できます。
医院によっては提携しているローン会社を紹介してくれるところもあるので、相談してみるといいでしょう。
複数の歯科医院での見積もり
インプラント治療の費用は歯科医院によって大きく異なります。
同じ治療内容でも、医院によって10万円以上の差がつくケースも珍しくないのです。
複数の医院で見積もりを取れば、適正な価格がわかります。
ただし、値段だけで選ぶのはおすすめできません。
医師の経験や技術力、使うインプラントの品質、治療後のケアの充実度なども含めて総合的に判断しましょう。
安さだけを重視すると、後でトラブルが起きて余計な費用がかかることもあります。
まとめ
前歯6本のインプラント治療は、1本あたり30〜50万円で、合計180〜300万円ほどかかります。
治療期間は3ヶ月〜1年が一般的ですが、人によって大きく違います。
オールオン6という選択肢もあり、条件によっては従来のインプラント治療よりも効率的な場合があります。
ただし、インプラント治療は基本的に保険が使えず、自己負担になると理解しておきましょう。
費用負担を減らすには、医療費控除や分割払い、デンタルローンなどの方法があります。
また、複数の歯科医院で見積もりを比較するのも大切です。
今後、前歯のインプラント治療を検討されている方は、この記事を読んで正しい知識を身につけ、自分に合った選択ができるようになってください。
監修者 山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
資格
・厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・IDIA(国際歯科インプラント協会/旧 ADIA(アメリカ歯科インプラント協会))専門医/指導医
・DGZI(ドイツ口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ISOI(国際口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・日本臨床歯周病学会歯周病認定医
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