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前歯のインプラント治療で装着する仮歯について|役割や期間を解説

インプラント
前歯のインプラント治療で装着する仮歯について|役割や期間を解説

「前歯のインプラントで仮歯は必要なの?」「仮歯はどのくらいの期間つけるの?」と疑問に思っていませんか?

前歯のインプラント治療では、仮歯が単なる「つなぎ」ではなく重要な役割を持っています。

見た目の美しさを保つことから口の中を守ることまで、治療の過程で仮歯はとても大切なものです。

そこで今回は、以下の内容について解説します。

・仮歯の役割
・インプラント治療で仮歯を入れるタイミング
・仮歯の種類と特徴
・仮歯装着中の注意点
・前歯のインプラント治療にかかる期間

この記事を読むことで、インプラント治療における仮歯の重要性を理解し、治療をスムーズに進められるようになります。

インプラント治療を考えている方はぜひ参考にしてください。

 

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仮歯の役割

仮歯は単に「歯の代わり」になるだけでなく、主に次の5つの役割があります。

・見た目の美しさを保つ
・食べ物を噛む手助けをする
・話しやすくする
・歯並びや噛み合わせを維持する
・口の中を守る

一つずつ説明します。

 

見た目の美しさを保つ

前歯のインプラントを顎の骨に入れた直後は、本物の人工歯をすぐに付けられません。

しかし何も入れないままだと、治療した場所だけ歯が抜けた形になり、見た目が悪くなります。

特に前歯は人の目に触れやすく、仕事やプライベートでも見られる機会が多いものです。

見た目の美しさを保つためには、仮歯が絶対に必要なのです。

 

食べ物を噛む手助けをする

仮歯は食事をするときに食べ物を噛む手助けもします。

本物の人工歯より強度は劣りますが、前歯で食べ物を噛み切る機能をある程度補ってくれます。

そのため、インプラント治療中でも日常の食事をある程度快適に取れます。

食事がしやすくなれば、治療中のストレスも減少するでしょう。

 

話しやすくする

仮歯を入れずに歯が抜けたままだと、話しづらくなります。

言葉を発するとき、空気が抜けたり、舌がうまく動かなかったりして、日常の会話に支障が出る場合もあります。

歯は食べ物を噛むだけでなく、言葉を話したり表情を作ったりするときにも大切な役割を果たします。

仮歯はそういった機能をスムーズにする役割も担っているのです。

 

歯並びや噛み合わせを維持する

歯が抜けると、その空いた場所に向かって周囲の歯が少しずつ動いていきます。

一般的に1ヶ月で約1ミリほど動くと言われ、インプラントが定着するまでの半年間何も入れないでいると、最大で6ミリも歯が移動してしまうケースもあるのです。

こうした歯の移動は見た目を悪くするだけでなく、噛み合わせにも悪影響を及ぼします。

仮歯を入れておけば、きれいな歯並びと正しい噛み合わせを保ちながら、将来の人工歯のための良い土台づくりができるでしょう。

また、仮歯には抜けた歯の隣にある歯が倒れ込んでくるのを防ぐ役割もあります。その結果、歯列全体のバランスを長期的に維持できるのです。

 

口の中を守る

仮歯は歯ぐきを外からの刺激から守る役割もあります。

口の中には多くの細菌がいるため、仮歯なしでインプラントや治療した部分をむき出しにしておくと、細菌感染を起こすリスクが高まります。

歯周病になると、歯ぐきが炎症を起こし、インプラントが周りの組織とうまくくっつかなくなります。

また、仮歯がないとインプラントの金属部分が露出し、口の中を傷つけることもあるのです。

さらに仮歯は、食べ物や飲み物の温度刺激や、歯磨きなどの直接的な刺激からも治療部分を守ってくれます。

 

インプラント治療で仮歯を入れるタイミング


インプラント治療で仮歯を入れるタイミングは、主に2つのケースがあります。

1つ目は、インプラントを埋め込む手術と同時か数日以内に仮歯を取り付ける方法です。

これは骨の状態が良く、インプラントがしっかり固定できた場合に可能となります。

特に前歯など見た目が気になる部分では、見栄えを考慮してこの方法が選ばれる場合があります。

一方、2つ目のケースは、インプラントを埋め込んだ後、骨とインプラントがしっかりとくっつくのを待ってから仮歯を取り付ける方法です。

通常、前歯のインプラント手術後、約2週間程度で仮歯を装着することが一般的です。

なお、インプラントの安定性や患者さんの骨の状態、全身の健康状態などによって、最適なタイミングは人それぞれ異なります。

 

仮歯の装着期間の目安

仮歯は約3〜6ヶ月間付けることになります。

インプラントが顎の骨と結合するために時間がかかるからです。

インプラントを埋め込んだ後、骨の細胞がインプラントの表面に付着して、少しずつ強固に結合していきます。

この過程を「オッセオインテグレーション」と呼び、完全に安定するまでに数ヶ月を要します。

骨との結合が不十分なうちに最終的な人工歯を付けると、噛む力でインプラントが動いてしまい、治療が失敗する恐れがあります。

そのため、仮歯の期間中はインプラントに過度な負担をかけず、骨との結合を待つのです。

仮歯の装着期間は、骨の質や量、インプラントの本数などによって個人差があります。

骨が柔らかい方や骨の量が少ない方は長めに、骨が硬く量も十分な方は短めになる傾向があります。

 

仮歯の種類と特徴

インプラント治療で使う仮歯には主に2種類あります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

レジン製の仮歯

レジン製の仮歯は、最もよく使われる仮歯の種類です。

軽量なプラスチック素材でできていて、簡単に調整できるのが特徴です。

見た目も自然な色合いで、患者さんの他の歯となじみやすいのが魅力です。

製作にかかる時間も比較的短く、費用も手頃なため、多くの歯科医院で選ばれています。

ただし、永久的な人工歯ほどの強度はなく、長期間使っていると変色する場合もあるので、硬いものを噛むときは注意が必要です。

 

メリーランドブリッジ

メリーランドブリッジは、隣の歯に固定するタイプの仮歯で、複数の歯が抜けている場合に使われます。金属の枠を使い、隣の歯の裏側に接着剤で付ける仕組みになっています。

レジン製の仮歯より安定していて、噛む力にも強いという特徴があります。

ただし、付けた感じがあり、隣の健康な歯を少し削る必要がある場合もあるのが欠点です。

複数の前歯を失った場合や、より強い仮歯が必要な場合には、メリーランドブリッジが選ばれるケースがあります。

長期間の使用にも耐えられる点が魅力です。

 

仮歯装着中の注意点

仮歯を付けている間は、主に次の4つの点に気をつけましょう。

・硬い食べ物や粘りのある食品を避ける
・強い力で歯を磨かない
・定期的に歯科医院で検診を受ける
・仮歯が外れてしまったときの対処法

それぞれ詳しく説明します。

 

硬い食べ物や粘着性の高い食品を避ける

仮歯はプラスチック製が多く、永久の人工歯より弱いです。

硬いものを強く噛むと壊れたり欠けたりするので注意しましょう。

せんべい、フランスパン、するめなど硬い食べ物は避けるのが良いでしょう。

どうしても食べたいなら、前歯でなく奥歯で噛むか、小さく切ってから食べると良いでしょう。

硬いものだけでなく、粘着性のある食べ物も危険です。噛むと仮歯が引っ張られて外れる場合があります。

ガム、飴、キャラメル、お餅などは特に気をつけて食べてください。

 

過度に強い力で歯磨きをしない

仮歯自体は虫歯にはなりませんが、きちんと歯磨きをしないといろいろな問題が起きる可能性があります。

歯磨きをしないと、仮歯の周りの組織や残っている本物の歯にトラブルが出ます。

もし歯周病になってしまうと、インプラントがしっかり安定せず、仮歯から人工歯への移行が遅れるかもしれません。

一方で、あまりに強い力で歯を磨くと仮歯が外れたり、周りの組織を傷つけたりすることもあります。

優しく丁寧に歯を磨くことを心がけ、歯科医院が勧めた歯ブラシや歯間ブラシなどを使うといいでしょう。仮歯の周りをきれいに保つことは、インプラント治療の成功に直結します。

 

定期的な歯科検診を受ける

仮歯を装着している期間中は、歯科医院での定期検診が欠かせません。

検診では仮歯の状態やインプラントの安定度、周囲組織の健康状態を確認します。

医師の指示に従った検診により異常を早期発見・対処できるため、治療遅延や再治療リスクを最小限に抑えられます。

また定期検診では仮歯の調整や専門的清掃も実施され、快適な口腔環境の維持に役立ちます。

検診予約は最優先事項として確保しましょう。

 

仮歯が外れてしまった場合

仮歯は壊れたり外れたりする可能性があります。

そんなときはすぐに担当の歯科医院へ連絡しましょう。

欠けた仮歯をそのままにしておくと、噛み合わせが悪くなり、歯並びや顎の骨が変形してしまいます。

また壊れた仮歯の鋭い部分で口の中を傷つける場合もあります。

トラブルが大きくなる前に歯科医院で適切な処置を受けてください。

仮歯のまま治療を終わらせないことも大切です。

仮歯を長期間使い続けると黄ばみや臭いの原因になります。

見た目も衛生的にも良くなく、強度不足で噛む機能も十分ではありません。

医師と相談した治療計画どおりに、最終的には永久的な人工歯を入れましょう。

 

前歯のインプラント治療にかかる期間

前歯のインプラント治療全体の期間は、約6ヶ月〜1年かかります。この期間は主に次のステップに分かれます。

・初診・診断・治療計画作成(1〜2週間)
・インプラントの埋め込み手術(1日)
・骨の回復期間・仮歯装着(3〜6ヶ月)
・最終補綴物(人工歯)の製作・装着(2〜4週間)

特に骨の回復期間は個人差が大きく、骨の状態や全身の健康状態によって異なります。

また骨の量が少ない場合には、インプラントの埋め込み手術の前に骨を増やす処置が必要になるケースもあり、その場合はさらに期間が延びる可能性があります。

治療を始める前に医師とよく相談し、スケジュールを確認しておくのがおすすめです。

 

まとめ

今回は「前歯のインプラント治療における仮歯の役割」について解説してきました。

仮歯は見た目の美しさを保つだけでなく、食べる機能、話す機能、歯並びの維持、口腔内の保護などの役割を担っています。

仮歯の装着期間は通常約3〜6ヶ月です。期間中は適切な歯磨きケアや、硬い食べ物を避けるなどの注意が必要になります。

さらに、仮歯の状態を確認するために定期的な歯科検診の通院も大切です。仮歯を適切に管理・使用すると、インプラント治療の成功率が高まり、治療期間中も快適な日常生活を送れるでしょう。

今後、前歯のインプラント治療を検討されている方は、この記事を読んで正しい知識を身につけ、自分に合った選択ができるようになってください。

 

監修者 山田 嘉宏(やまだ よしひろ)

前歯のインプラント治療で装着する仮歯について|役割や期間を解説

医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長

1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院

 

資格

・厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・IDIA(国際歯科インプラント協会/旧 ADIA(アメリカ歯科インプラント協会))専門医/指導医
・DGZI(ドイツ口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ISOI(国際口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・日本臨床歯周病学会歯周病認定医

 

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