放置するとやばい!若いのに歯がない人の原因と治療法を解説
「歯がないとそう簡単には治せないの?」
「治療せずに放置しても大丈夫?」と悩んでいませんか?
若いのに歯が欠損している状態は、放置すれば取り返しのつかない事態を招きかねません。
しかし、適切な治療を選べば健康的な状態を取り戻すことは十分可能です。
そこで今回は、以下の内容について詳しく解説していきます。
・若いうちから歯を失う原因と対策方法
・歯がない状態を放置するとどうなるのか
・それぞれの症状に適した治療法の選び方
・治療を始めるベストなタイミング
この記事を読むことで、歯がない状態についての正しい知識を理解し、適切な対処法や予防法を実践できます。
若いのに歯が欠損している方や、治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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若いのに歯がない人の原因
近年、若い世代の歯がない状態の方は増加傾向にあります。
主な原因は以下の3つです。
・虫歯
・歯周病
・外傷
それぞれ説明していきます。
虫歯
若い人が歯を失う最も一般的な理由は虫歯です。
虫歯は、歯の表面に溜まった菌がエナメル質を溶かし、深部へ進行していくことで発生します。
初期段階では痛みを感じることが少なく、治療を先延ばしにするケースが多く見られます。しかし、放置すると神経まで菌が達し、最終的には抜歯が必要になることもあります。
若い世代では、間食や糖分の多い飲食物を摂取する機会が多いため、虫歯の発生率が高い傾向にあります。日々のブラッシングや定期検診を欠かさないことが虫歯予防の基本です。
歯周病
歯周病も、若い人の歯の喪失につながる主要な原因の一つです。
歯周病は、歯と歯ぐきの間に細菌が溜まり、炎症を引き起こす病気です。初期症状として歯ぐきの腫れや出血が見られますが、進行すると歯を支える骨が溶けてしまい、最悪の場合歯が抜け落ちることもあります。
特に若い人の間では、不規則な生活習慣や歯磨き不足が原因で歯周病にかかるケースが増えています。予防には、正しい歯磨き習慣の定着と、歯科での定期的なクリーニングが効果的です。
外傷
若い人の歯の喪失は、事故やスポーツによる怪我が原因になるケースも多くあります。
転倒時の打撲や自転車の事故、スポーツ中の衝突で歯は一瞬で失われてしまう可能性があります。
特に前歯は外からの衝撃を受けやすいため、事故などで歯を失いやすい場所です。
スポーツ時のマウスガード使用で歯の怪我を防ぐ効果がありますが、実際にマウスガードを使用している若者は少ないのが現状です。
歯がない状態を放置した場合の影響
歯がない状態を放置すると、以下の4つの深刻な影響が出てきます。
・噛み合わせの悪化
・咀嚼力の低下
・コンプレックスになる
・印象が悪くなる
それぞれの影響について詳しく説明していきます。
噛み合わせの悪化
歯が抜けた空間に周りの歯が傾き、反対側の歯も伸びてくるため、歯並びが少しずつ崩れていきます。
歯並びの崩れは顎の痛みや頭痛、首の痛みを引き起こします。
さらに残った歯への負担が大きくなり、別の歯も抜ける危険性が高まるでしょう。
咀嚼力の低下
奥歯が抜けると食べ物を十分に噛めなくなり、食事が大きな負担になってしまいます。
食べ物を噛む力が弱まると、胃腸の調子が悪くなり、必要な栄養が取りにくくなります。
若いうちから噛む力が弱まると、体の健康に様々な問題が出てくるのです。
コンプレックスになる
前の歯が抜けると、笑顔を見せたり人と話したりする時に自信をなくしてしまいます。
特に就職活動や接客の仕事など、人と関わる場面では大きな悩みの種です。
自信をなくすことで、仕事や普段の生活までもが制限されてしまう可能性があります。
印象が悪くなる
面接など、人と会う大切な場面では、歯並びや口元の見た目が印象に大きく関係します。
特に前の歯が抜けていると、相手に与える印象が悪くなってしまうのです。
若い世代の社会生活では、見た目の印象が仕事や人間関係に大きな壁となっています。
関連記事:歯がないとどうなる?健康リスクと治療法を徹底解説!
歯がない人におすすめの治療法
歯がない人におすすめの治療法は以下の4つです。
・インプラント
・ブリッジ
・入れ歯
・歯牙移植
それぞれの治療法について詳しく説明していきます。
インプラント
インプラントとは、人工の歯根(チタン製)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目と機能を実現できる治療法です。
メリット
・天然歯と同じように噛める
・見た目が自然
・周囲の健康な歯を削る必要がない
・適切なケアで長期使用が可能
デメリット
・自由診療のため費用負担が高額(1本40〜50万円程度)
・治療完了まで3〜6ヶ月かかる
・十分な骨の量と質が必要
・定期的なメンテナンスが必要
・外科手術が必要
ブリッジ
ブリッジとは、欠損部分の両隣の歯を支台歯として、その間に人工の歯を固定する治療法です。
メリット
・保険診療が可能
・治療期間が約1ヶ月
・手術が不要
・インプラントより費用を抑えられる
デメリット
・健康な両隣の歯を削る必要がある
・支台歯に負担がかかる
・清掃が難しい
・長期的に再治療が必要になる場合がある
入れ歯
入れ歯とは、人工の歯を用いた取り外し可能な装置で、歯を失った部分を補う治療法です。部分的に歯がない場合には部分入れ歯、すべての歯がない場合には総入れ歯を使用します。
メリット
・保険診療が可能
・手術が不要
・広範囲の歯の欠損に対応できる
・取り外して清掃できる
・周囲の歯をほとんど削る必要がない
デメリット
・装着時の違和感がある
・噛む力が天然歯より弱くなる
・取り外しと手入れが必要
・発音に影響が出る可能性がある
・定期的な調整や作り直しが必要
歯牙移植
歯牙移植とは、親知らずなど自分の歯を移植して欠損部分を補う治療法です。
メリット
・自分の歯を使用するため体になじみやすい
・歯根膜があり、食べ物の感覚が分かる
・条件を満たせば保険適用も可能
・将来的に他の治療への変更も可能
デメリット
・移植に適した歯(主に親知らず)が必要
・年齢が高くなると成功率が下がる
・すべての歯科医院で対応しているわけではない
・外科手術が必要
・移植後の経過に個人差がある
関連記事:歯がない場合の治療法3選|メリットやデメリット、費用を比較
若いのに歯を失う人の割合
厚生労働省の調査によると、若年層でも歯を失ってしまう人は着実に増加しています。
年齢別の欠損者の割合は以下の通りです。
・20~24歳:2.9%
・25~29歳:8.1%
・30~34歳:11.5%
・35~39歳:20.5%
このデータから、25歳を過ぎると急激に歯の喪失リスクが高まり、35歳では実に5人に1人が歯を失っていることがわかります。
また、多くは適切な予防と早期治療で防げたケースだと指摘されています。
治療を受けるべきタイミング
歯がない状態を放置すると、周りの歯が傾き、反対側の歯が伸びるため、歯並びが崩れていきます。
歯並びの崩れは噛み合わせの問題を引き起こし、治療も複雑になるのです。
治療が複雑になれば、必要な費用も高くなります。
そのため歯を失ったらできるだけ早めに歯科医院にご相談ください。
まとめ
歯がない場合の治療は、症状によって選択肢が異なります。インプラント、ブリッジ、入れ歯、歯牙移植など、それぞれにメリット・デメリットがありますが、放置すれば治療は複雑になり、費用も高額になってしまいます。
しかし、適切な治療を選べば、噛み合わせや見た目の改善だけでなく、健康的な生活を取り戻すことも可能です。
今後、歯がない状態でお悩みの方は、本記事で解説した知識を参考に、まずは歯科医院での相談をおすすめします。
あなたの症状や予算に合わせて、最適な治療法を見つけることができるでしょう。
監修者 山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
資格
・厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・IDIA(国際歯科インプラント協会/旧 ADIA(アメリカ歯科インプラント協会))専門医/指導医
・DGZI(ドイツ口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ISOI(国際口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・日本臨床歯周病学会歯周病認定医
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